2012年7月23日月曜日

MindmapModeling「顧客との絆づくり型O2Oで世界にも挑戦する無印良品」

7月21日(土)に横浜モデリング勉強会(facebook group)を行いました。また、会場には(株)アットウェア様の会議室をお借りしました。参加された皆さん、アットウェア様、どうもありがとうございました。

この勉強会で、浅海が作成したモデルを紹介します。モデルはMindmapModelingの手法で作成しました。(勉強会で使用したチュートリアル)

ワークショップの流れ

モデリング勉強会はワークショップ形式で以下の作業を行います。

  • 雑誌記事から情報システムの企画書、提案書、RFPの元ネタとなるモデルを作成する。

その上で、「要求仕様確認、実装可能性確認、開発のベースとなるプログラムを自動生成するモデルを目指」します。詳細は「ワークショップの進め方 (2012-06-16)」になります。

テーマ

モデリングの対象は、東洋経済誌の記事「顧客との絆づくり型O2Oで世界にも挑戦する無印良品」です。

後編を主の文章としましたが、前編もあわせて読んだ方がモデリングに必要な情報は収集しやすいようです。

O2Oは『MindmapModeling「KDDIがO2O事業を検討、無印良品やファミマが参加し実証実験」』でもテーマに取り上げました。クラウド時代のビジネスとITの接点として重要な分野になりそうです。

用語の収集と整理

まず用語の収集と整理します。

MindmapModelingに慣れてくると、用語がだいたいどこの枝に収まるのかわかるようになるので、用語を拾いながら、ラフなモデルを作っていきます。


今回の記事は、かなりざっくりした内容でO2Oの一般的な運用例という感じでした。そういう意味で「無印商品」が先駆者の一人ということだと思いますが、KDDIの記事と比べて新規性はあまり感じられず、O2Oだと大体こういう感じかな、という用語が採取されました。

物語

次の作業は「物語」です。

モデルは中心軸がないと単なる「用語」の集りなのでまとまりがでてきません。何らかの目的を実現するための構造を抽出したいわけですが、この「目的」と「目的を実現するための構造」を掬いとるためのツールとして有効なのが「物語」です。オブジェクト・モデリングの概念ではビジネス・ユースケースということになります。

「物語」を中心軸と定め、「物語」のスコープで用語を取捨選択、組織化し、足りない用語を補っていきます。

その手順は:

  1. 物語の名前をつける。目的(goal)が明確になる名前がよい。
  2. 物語の主人公、相手役、脇役などの登場人物を定める。
  3. 物語で使用する道具を定める。
  4. 出来事または脚本の列として脚本を記述する。

となります。2の登場人物と3の道具は最初から完全なものはできないので暫定的なものを定め、4の脚本の作業を通して洗練させていきます。


今回は、システムのインフラ部はO2Oでどのシステムも同じになりそうで、ここを精密にモデリングしても面白いものになりそうにありません。そこで、「無印良品」の物語をモデリングして、これをO2Oの観点で組織化してO2Oのインフラに合わせていくという方向性でモデリングを進めました。

物語を精密に組織化していこうとすると、現状のユースケース技術だと少し力不足かなという印象です。このあたりはメタモデルの機能拡張が必要に感じました。

最終型

前述の方針でさらに洗練を進めたモデルが以下になります。


時間切れでモデルはここまでとなりました。

「無印良品」の物語をシステム側で分析可能なデータとして蓄積していくメカニズムとして「道具」の「顧客時間」が使えそうなことが分かってきました。この「顧客時間」を会計システムの仕分け的なアプローチで、一つのイベントをシステムのいろいろな観点で同時にラベリングして、成分値も記録していくという実現方式です。どういう成分値のポートフォリオをどういうバランスで採取していくのかを時間をかけてじっくり検討していくと面白そうです。

O2O

MindmapModeling「KDDIがO2O事業を検討、無印良品やファミマが参加し実証実験」』に続いてO2Oは2回目ですが、インフラ部分の要素はほぼ共通で、パッケージなりクラウドサービスなりで実現することが可能な技術という印象です。そうなると、モデリングについてはインフラ部分の設計はあまりニーズがなく、ビジネスそのものをITシステムに接続するためのモデルが重要になりそうです。いわゆるERPのフィットギャップ分析のようなものですね。

さらに考えていくと、上流のモデルからプログラムの自動生成でO2Oフレームワーク向けのコードが生成されれば理想的です。

完全な自動生成は無理としても、ビジネス・モデルを記述したものから、特定のスコープは自動生成、それ以外はスクラッチで開発といった開発の流れが見えてきます。

クラウド時代に入って、色々な技術が新たに登場してきますが、業務アプリのインフラ側は新技術の登場から一定期間後にパッケージやクラウドサービスで提供されることを考えると、業務アプリ側の立場としては個々のインフラ技術を細かく追いかけていくのは効率的なアプローチではないかもしれません。それより、クラウドプラットフォームの特性をざっくりと把握して、これを業務とつなげていくモデリング技術の重要性がより高まるのではないかと感じました。

次回

8月は一回お休みして次回は9月中旬(第3週土が候補)です。

今回と同じく「ワークショップの進め方 (2012-06-16)」の手順で、「雑誌記事から情報システムの企画書、提案書、RFPの元ネタとなるモデルを作成する」を行う予定です。

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